監督・総指揮 山本寛斎から日本の皆様へ
人生の集大成ともいうべき、「アボルダージュ~接舷攻撃」(2004年7月:日本武道館)を
強烈に成功させてから約一年、次ぎなる目標がなかなか見つからない。
燃え尽き症候群にも似た、脱力感アンド放心状態の日々。
「もう次を企画せねば・・・!」
かなり焦る気持ちが募ったある日、
事務所のインターネット画面に超魅力的な写真を発見。
思わず私の脳みそに「ガァーン」現象が起きた。
若い頃から娘の山本未來(当時一歳)をベビーカーに乗せ、
アフガニスタンやアフリカのサファリ、
はたまたアマゾンのジャングルにてのピラニア釣りなど、
冒険家顔負けの旅をしてきた私の心に、
30年ぶりの強烈な「ガァーン」が発生。
その写真はチベットに住む山岳民族のもの。
豹の毛皮、大きな珊瑚、琥珀、トルコ石。
こんな、てんこ盛りのお洒落を「見たことあるかっ!」
即座に現地への旅を決定。
目指すはチベットの奥地、玉樹(ジェクンド)。
遊牧民と羊とヤクが住む酸素が無い国。
この村の標高は富士山頂を超える。
しかも旅の途中には、五千メートル級の峠を何度も越えるという。
訓練の為に、早速富士山への登山を決行。
ヒマラヤを狙う登山家が行う、低酸素ルームを使ってのトレーニングも開始。
2005年7月25日、同行スタッフ8名、プラス医者1名、3台の四駆に乗り込んで出発。
山岳地帯、峠、岩場、砂漠、悪路が終わり無く続く。
私は酸素のボンベを手放せない。
往路3日間ののち、遂に世界一のお洒落な人たちに遭遇。
てんこ盛りのお洒落の情熱は、ひたすら凄い。
デザイナーとして長く活動してきたが、こんなやりまくりのお洒落を
「見たことあるかっ!」「無いっ!」
凄まじいお洒落のエネルギーを目撃した私達は、激しく脳をシェイクされる。
とたん、次回のスーパーショーのイメージが脳内にガンガン飛びはじめる。
タイトルは、「太陽の船」
世界一と断言できるエネルギーを、東京ドームで見せるぞっ!
山本寛斎